「絶対負けんぞ!」
「望むところよ!」
互の拳がぶつかり合うとルージュはパンチとキックの猛攻を繰り出した。
攻撃は少しずつ押してくが、マグネは攻撃をガードすると手から水鉄砲を発射した。

「キャアアアッ!!!」
ルージュは水鉄砲で追い込まれるが、ギリギリで体勢を立て直すと反撃に出た。

「はあっ!」
ルージュのパンチでマグネは後方に押され、舞台から落ちかけた。
(今ね・・・)
止めの攻撃を放とうとした時だった。

「!?」
マグネは攻撃を食らう寸前に体を甲羅の中に引っ込めると勢いよく滑り、ルージュに体当りした。
攻撃を食らったルージュは勢いよく吹き飛ばされた。このまま敗北か・・・誰もが負けを覚悟した時だった。

「空中で立て直した?」
マグネが驚く中ルージュは空中で体勢を立て直すとそのままマグネを目掛けてかかと落としをした。

しかしマグネは攻撃を寸前でよけると再び甲羅に引っ込め、再びルージュ目掛けて滑り出した。
ルージュはそれを避けると甲羅を蹴飛ばした。マグネはそのまま舞台から落ち、ルージュは勝利した。

「負けはしたがいい試合だったぞ。」
マグネは満足気な表情を浮かべ、客席に戻った。

「ホットチーム2番手はマース・コミー!!」
ルージュが次に戦う相手はマース・コミー。マスコミのような姿をした戦士だ。
「相手の戦い方はすべてスクープしてやるぞ。」
コミーは自信満々で舞台に出た。
「それでは二回戦はルージュvsマース・コミー!!」
審判員がゴングを鳴らし、試合が始まった。

ルージュは先手を取ろうとするが、コミーは微動だにしない。
それでもルージュは渾身の一撃を叩き込もうとした・・・そんな時だった。

「その攻撃直ぐに見切ったぞ!」
コミーはそう言って瞬きをすると一瞬でルージュを殴り飛ばした。

「なんて速さなの・・・」
ルージュは舞台から落なかったものの一瞬の攻撃に歯が立たなかった。

その後横や背後からも攻撃を仕掛けるが、全て見切られてしまう。他に打つ手はないんだろうか?そう考えた時だった。
(奴は瞬きをすることで写真を撮ったかのように相手の攻撃を予測し、攻撃される寸前に攻撃を仕掛けている。ならばこれね。)
ルージュはふと考えると超高速で連続パンチをしながらコミー目掛けて走り出した。
「まずい、これは見切れないぞ。」
ルージュの攻撃はコミーを次第に押していく。

そして

「これで終わりよ!!!」
ルージュの渾身の一撃でコミーは舞台から転げ落ちた。

「今のは早すぎて見きれなかったな。」
コミーはそう言い残しながら客席へと戻った。

「ホットチーム3番手はドレッシー!!」
ルージュが次に戦う相手はドレッシー。頭に猫耳が付いた美少女だ。
「宇宙一かわいいこの私に勝てるかニャ?」
ドレッシーは余裕の表情で舞台に出た。
「それでは三回戦はルージュvsドレッシー!!」
審判員がゴングを鳴らし、試合が始まった。

ルージュは渾身の一撃を叩き込もうとするが、俊敏な動きでなかなか定まらない。
「これじゃ攻撃できないわ。」
「宇宙の美少女と言われてるこの私に攻撃なんて無理ニャ!」
ドレッシーはそう言うと強烈なパンチを繰り出した。

(こんなの喰らったらひとたまりもないわ。)
ルージュは必死で避けながらチャンスを伺った。

そして

双方のパンチがぶつかり合うと膠着状態になった。互いに全力を出し、一進一退の状況だ。
するとドレッシーは余裕の笑みを浮かべるともう片方の手でルージュを殴り飛ばした。
「あら、もう終わりニャ?ならいい、じゃあこれで最後ニャ。」
ドレッシーはそう言うとルージュを勢いよく投げ飛ばした。

ルージュは舞台外まで投げ飛ばされてしまい、ピンチに陥ってしまう。
しかしルージュは体勢を立て直すとドレッシーを目掛けてかかと落としをした。
既のところでよけられるも連続パンチを出しながら追い込みをかけた。ドレッシーは必死で避け続けたが、徐々に動きが鈍りだしてゆく。

そしてルージュの一撃がヒットするとドレッシーは舞台から落ち、見事に勝利を収めた。
「宇宙一かわいい私が負けるなんて・・・」
ドレッシーは悔し紛れに客席に戻った。

「ホットチーム4番手はハバネロ!!」
ルージュが次に戦う相手はハバネロ。筋肉質な大男だ。
「絶対勝つんだぞ。」
「任せてください。」
ハバネロはホットとそんな会話をしながら舞台に出た。
「それでは四回戦はルージュvsハバネロ!!」
審判員がゴングを鳴らし、試合が始まった。

ルージュはパンチとキックを駆使ハバネロに叩き込む。
するとハバネロはその場に倒れたのだった。

一瞬何が起きたのか騒めくサニー達。しかしその直後ハバネロは起き上がると口から火炎放射を出したのだった。
不意打ちでの攻撃にルージュは押されてしまう。

そして

「これで終わりだあああ!!!」
ハバネロの一撃でルージュは舞台から落ちてしまい、敗北してしまった。

「せっかくここまで来たのに。」
ルージュは肩を落としながら客席へと戻った。

その後マイケル、フローラもハバネロに敗北し、残るはサニーのみになってしまった。
「敵は必ず打つわ。」
サニーはそう宣言するとハバネロに挑んだ。

続く

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